Steve Reichの消失
Steve Reichは私にとって「失われた可能性」を象徴する音楽である。
人は何かを選ぶとき、何かを失っている、ということを、Reichのリフレインはいやがおうにも思い起こさせるのだ
たとえば2014年5月1日本日のこのような春の日にこそふさわしいパッセージ、打楽器としての6台のピアノ 8:17からの展開に一体何人が酔いしれることになるのだろうか
Six Pianos, Steve Reich - YouTube
そして思い出すのは2008年5月Steve Reichの来日コンサート。私は万難を排してチケットをとりオペラシティに足を運んだ、ことになるだろう、もし知っていたら、だけども。
Steve Reich - Music for 18 Musicians [ 2008 JAPAN ...
2008年5月21日
スティーヴ・ライヒ来日雑感@東京オペラシティ - 「聖と俗」と私の日常 −石塚潤一の雑記帖−によれば、21日の演奏は22日の素晴らしさに比べると「前の日のカレー」だったとのことだが、実際の演奏を映像でみるだけでそのアンサンブルに鳥肌がたってくる。生でみたらどうなんだろう
ライヒの来日に気がつくことがなかった私は2008年5月何をしていたのかというと、pefumeのgame tourのチケットをとるのに一生懸命で気がつかなかったのだ。しかもNHKでの放送にも気がつくことがなく録画しそこねているのだ。かくのこごとく、ひとは何かを得るときは何かを失っているものなのだ。
Reich - Drumming - Mvt. 1 - YouTube